怒りを持った家族のなだめ役もします。
家族の違和感の帳尻をなんとかして合わせようと必死になります。
なのでその場に一人でも不機嫌な感情を持つ人がいれば、すぐに気付きます。
これらの敏感さは、元々生まれながらにして持ったものですが
(HSP :Highly Sensitive Person)、
機能不全家族で育つことにより、よりその部分が研ぎ澄まされてしまいます。
プラケーターは表面では頼られることに喜びを感じますが、
自分では気付かないうちにマイナスの感情は心の底に溜まり続けます。
大人になっても周りに気を遣い過ぎるため、本当の自分が分からなくなってしまうのです。
あなたの中にも思いあたる部分がありますか?
わたしの場合は、
ひきこもりのおじいちゃんのご機嫌とりをしていました。
父に認めてもらえるのは、
おじいちゃんのご機嫌をとることができるわたしでした。
忙しい両親に代わって
一緒にいてくれるおじいちゃんのことが大好きでした。
けれども、おじいちゃんの精神は
子供でも分かるほど不安定でした。
そしてそんなおじいちゃんにいじめられる
母の事も大好きで、心配でした。
いつの間にか、
自動的にその場の重苦しい空気や
他人の気持ちまで察してしまうようになっていました。
実際履歴書に、
鼻のきく犬のように空気を察します
と書いたことがあります。
一見都合の良さそうな?
使い道のありそうな?これ。
自己肯定感の低いアダルトチルドレンにとっては、
生きていくのに非常に都合の悪い機能だったりします。
誰でもそういう部分はあるのかと思いますが、
誰かと同じ空間で過ごさなければならない状況で、
無言や間が非常に苦手です。
場の空気に耐えられず、
たった5分10分の間でさえ、
心の中では緊急事態宣言が発令されます。
その場へのちょうどいい馴染み方がわかりません。
頭の中では、何もせず放っておきたい
関わりたくないと願っているにも関わらず、
自分がなんとかしなくてはいけない
と勝手に自分に任務を与え、自爆することも多いです。
思い出すのは、小学生の頃。
席替えで自分が苦手意識を持っている子の
隣の席になってしまいました。
刻々と給食の時間が近づいてきて、
班で食べるために机をくっつける。
無言が怖い。
勝手に気まずくなり空気に耐えられず、
わざと自分からふざけて見せました。
不機嫌な表情の人が苦手なのに、
何もしなくていいのに、やってしまう。
案の定、は?という顔をしているその子。
余計に気まずくなって、顔から火が出るほど恥ずかしくなったのを
今でも鮮明に覚えています。
初めから、その子は怒っている訳ではないです。
わたしは昔から不機嫌な表情の大人にも子供にも敏感でした。
不機嫌な空気を察知するとわたしのせいではないか?
と不安になってしまいます。
わたしの中にはいつも、
父とおじいちゃんの不機嫌な顔があったから、
今でも優しい夫が少し疲れているだけで
自分が原因なのでは?と焦ってしまいます。
もしあなたも家族のために慰め役をしてきたのなら、
あなたの中のインナーチャイルドを抱きしめてあげてほしいと思います。
子供の頃にそうしなければならない理由があり、
子供の気持ちを捨て、頑張ってきたのだから。
インナーチャイルドを見つめる過程は痛みを伴うことも多々あります。
何年も何十年も泣いてきたインナーチャイルドを癒すことは
ご存じのように簡単な工程ではありません。
そのままの自分で安心できる感覚に私もなってみたくて、
そのために知りたくない自分と出会ったりする過程は
散らかったぐちゃぐちゃの部屋を片付けているようにも感じました。
けれどもインナーチャイルドの存在に気がついているあなたは、きっと前進できます。
なぜならわたしがそうだったから。
今自分が立ち止まり、気付けることで、自分たちの子供への関わり方を心がけていくことができます。
家族という閉鎖された環境を客観視すること。
機能不全家族の連鎖を止めるために、最も必要なことだと思います。
ACの回復フェーズ①過去を振り返り自分を見つめる
↑私なりに歩んできた
アダルトチルドレンの回復フェーズを記録しています。
よかったら読んでみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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