HSPが仕事で抱える不安
HSPは人間関係に不安が多いため、
仕事の環境に左右されやすいです。
仕事自体や忙しいのが嫌いな訳ではないのですが、
人の顔色や態度にいちいち過敏に反応してしまうため、
いつどんな事が自分の身に降りかかるのか分からない状態が
ひどく不安なのです。
職場の休憩時間の会話でさえ。
人が気が付かないような
細かい所まで気が付いてしまうため、
完璧主義になりがちです。
ひとつの物事を進めるのに悩みすぎるため、
仕事に時間がかかってしまいます。
人が普通に受け流すところが引っ掛かり、
すべてが重要なことのように深く考えます。
絶え間なく考えているため、
気持ちの切り替えが苦手だったりもします。
わたしは仕事をしていた頃は常に緊張感の中にいて
精神的にボロボロ、
強迫観念も手伝って
どこにいても気が休まることがありませんでした。
帰宅後も仕事でミスしなかったかと
一度不安になってしまうと、
暗闇の中その日1日を反芻したり。
電気を消すのは、
部屋が明るいと目に入ったものが気になって
集中できないためです。
HSPのわたしからしたら、
人と関わって楽しく仕事がしたい、
というのは夢の夢の話です。
そんな風に働いてみたいと思った事もありましたが、
HSPの本音は仕事だけに集中できる環境がいちばん安心するのです。
けれども、現実はなかなかそうゆう訳にいかず、
HSPにとっての”仕事”は
大きな壁となってしまいます。
HSPの苦手な分野は?
多くの人と関わる仕事や、
作業の速さを求められる仕事は向いていないです。
HSPの特性を生かせる仕事は?
デメリットばかりが目立ってしまいがちなHSP。
けれども、少数派だからこそ、
敏感さ、繊細さという
特性を生かせる仕事があるかもしれません。
①カウンセラー
他者への共感性が高いため、人一倍真面目に人の話を聞く。
見せかけではなく深いところで共感するため、
心の底から相手の気持ちに寄り添うことができる。
きっと相談する相手にとっても、
満足度の高いものとなるでしょう。
子供の気持ちの変化に敏感に対応するような、
児童施設の相談員などにも向いているかもしれません。
そう言えば普段から自分は相談されやすい体質だなぁ
と自覚している方もいるのではないでしょうか。
相手の話を自分のことのように受け止めるので、
カウンセラーとして自覚を持ち、
共倒れしないことが大切です。
HSPの細かいところまで注意が行き届くという長所を生かす。
緻密に練り上げていく作業は、
じっくりと物事に向き合うHSPに向いているかもしれません。
HSPは力の抜きどころを見極めるのが苦手なので、
逆転の発想で非常に凝ったものを作る可能性があります。
HSPの直感や繊細さゆえの美的感覚を芸術関連に生かす。
繊細な世界に生きるHSPが
その独自のセンスを芸術によって表現することができたら、
どんなに素敵でしょう。画家、音楽家、小説家、絵本作家、
写真家、陶芸家、パティシエ、和菓子職人、デザイナー・・・どの分野においても専門技術がですが、
HSPの持つ繊細さを極めたら静かなる芸術の爆発が見られそうです。
今後人口知能によってHSPの苦手とする作業効率はカバーできたとしても、
唯一無二の仕事ができることは鋭い感性を持つHSPの強みになるのではないでしょうか?
④秘書
HSPの鋭い洞察力を生かす。
1を聞いて10を察するHSP。
相手の状況、感情、何を求めているか、
素早く察することができるHSPは
秘書に向いているかもしれません。
プラスαができることは、能力です。
⑤在宅ワーク
人間関係なし、仕事だけに集中できる点で、
HSPに本当に適していると思います。
クラウドソーシングなど、今は家に居ながら仕事ができる時代です。
ライティングなどの勉強は必要ですが、
ブログ収入を得ているブロガーもたくさんいます。
組織に所属しない分、すべてを自分で学ぶ姿勢と忍耐力が求められますが、
人と関わる刺激がないのでHSPには向いていると思います。
⑥データ分析
HSPは人一倍変化に敏感なので、人より早く気付けるという点では
データ分析の仕事は向いているかもしれません。
HSPの特性から長所を知る
このように見方を変えれば、
HSPにも長所は見つけられます。
諦めるだけの生活を少しづつ
前向きにしていけたらいいと思いませんか。
そのためにも、まずは自分を知って
理解してあげることが大切だと思います。
生産性のない自分を責めないでください。
わたしもずっとそうでした。
けれど、ありのままの自分に逆らうのに疲れてしまったので
最近は【なるようにしかならない】と思える瞬間があります。
HSPの方の心が少しでも軽くなったら嬉しいです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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