HSPはよく寝るのか
わたし自身、子供のころから朝起きるのが苦手で
親からは脳に異常があるとまで言われていました。
夜更かししている訳ではないのに、
寝ても寝ても眠たい。
子供ながらに不思議に思っていましたが、
大人になってからもそれが変わることはなく、
体力がないのかな?なんて思ったり。
けれども自分のHSPという気質に気付いた時、
その時々の自分の体調と照らし合わせても
よく寝る原因が分かったような気がしたのです。
気になって調べてみると、
同じように感じていらっしゃる
HSPの方が少なからずいるようでした。
HSPがよく寝る原因
HSPはよく寝る
HSPにはロングスリーパーが多い
これらの可能性が少なからずありそうなことは分かりました。
次はその原因について、
下の参考文献をもとに考えてみましょう。
睡眠中には脳内から“毒素”が洗い流される
:米研究チームがメカニズムを解明、アルツハイマー病の治療に光『サイエンス』誌に2019年10月31日付で掲載されたルイスらの研究論文は、わたしたちの脳が睡眠中に毒素を取り除くメカニズムを明らかにしている。この研究は、アルツハイマー病などの神経変性疾患の治療と予防に新たな道を開く可能性もある。出典:睡眠中には脳内から“毒素”が洗い流される:米研究チームがメカニズムを解明、アルツハイマー病の治療に光 | WIRED.jp
上記はアメリカの研究チームが解明したメカニズム。
【睡眠中に脳内から毒素が洗い流される】
不要なモノを排出しようとする
人間のメカニズムに感心するとともに、
とても説得力がありました。
なぜなら、わたし自身悩み事や特定の不安要素がある時は特に
普段以上に起きられないからです。
悩めば悩むほど
頭に何かが溜まっていく感覚を日頃から感じていて、
それに比例して寝ても寝足りないと強く感じていました。
単純に寝れていないのか、もしくは
普段の毒素の洗い流しに加えて
大ボス的存在(悩み事や特定の不安要素)の毒素の洗い流し作業のために
より多くの睡眠が必要になっている状態
ということも考えられるかもしれません。
HSPの脳は圧倒的な数の毒素を洗い流す作業に追われているのか?
日常であらゆる事柄に刺激をうけやすいHSPは
本来必要でない情報や感情で脳が破裂寸前。
1を見て100を感じるHSPですから、
大胆な言い方をすれば、残りの99は脳内の毒素とも言えます。
察することは大人としてある程度は必要だと思いますが、
現物1に対して99は多い。
上記の参考文献をもとにわたしなりに派生させると出てくる疑問。
HSPの脳は圧倒的な数の毒素を洗い流す作業に追われているのか?
先に書いた
【悩めば悩むほど頭に何かが溜まっていく感覚を日頃から感じていて、
それに比例して、寝ても寝足りないと強く感じていました。】
これはあくまで自分の感覚だけですが、
刺激で頭がいっぱいのHSPがその状態を想像するのは
難しくないと思います。
「眠る」ことは生きる力「BRAIN SLEEP PILLOW」
眠っている間の脳の働き
こちらの参考文献はHSPのためだけでなく一般的な
ノンレム睡眠とレム睡眠の研究結果です。
MRIで調べると、ノンレム睡眠の間は通常より、その領域が興奮していることが観察された。脳の中で学習が繰り返され、神経細胞の新しいつなぎ目ができ、神経回路が変化しやすい状態になっていると推定された。興奮の変化が大きい人ほど、睡眠後に学習Aの成績がよく、ノンレム睡眠中に学習を繰り返していることが示された。
一方、レム睡眠の間は通常より抑制的になり、神経回路が変化しにくい状態になり、学習したことを固定、記憶していると推定された。
レム睡眠があると、学習Bを行った後も学習Aの効果が残っていたが、レム睡眠がないと、BによってAの効果が消されてしまうこともわかった。
出典:眠っている間、脳はどう学ぶ?浅い眠りと深い眠りの謎:朝日新聞デジタル (asahi.com)
脳が寝ている間に情報を整理し
記憶として焼き付ける働きをすることは
ご存じの方も多いかと思います。
また、寝る前に学習すると定着が期待できる
日中の短時間睡眠で仕事の効率が上がった
などという話も今ではよく知られていますね。
HSPに睡眠が必要な理由
HSPに睡眠が必要な理由は
ずばり疲労回復、明日の自分のキャパシティーの余白確保のためです。
HSPは敏感さ、繊細さのために
思ったことをありのまま話したり、伝えることが苦手です。
つまり、刺激から感じたことや自分の中で生まれる感情を
自分の中に溜めてしまいがち、
発散、放出することが苦手な傾向にあります。
その疲れは、外からの刺激や不安が原因になって
自分の中に溜まったものであることが多い。
身体の疲労はある程度休めば回復しますが、
心の方はどうでしょうか。
HSPに必要なのは脳を休めてあげる静かな時間。
その時抱える問題を一気にスクリーニングすることから始まる朝だったり
刺激や不安と共生するのが普通になっているため
寝ている間も考えていそうな気さえします。
何も考えないということが苦手なHSP。
せめて起きていない時は
疲労回復に脳を休めてあげられたらいいですね。
規則正しい睡眠時間の確保を目指しましょう。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
「スタンフォード式最高の睡眠」著者
西野精治監修の脳が眠る枕
【BRAIN SLEEP PILLOW】
コメント