抜毛症は心のSOS

こころとからだ
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抜毛症とは

抜毛症とは正常な髪の毛を抜いてしまう
精神障害です。
子供は無意識にやっている事が多く、
原因の多くはストレスです。

抜いていると快感を覚えるなどエスカレートすると、
円形の抜毛班が確認できたり、
全体的に薄毛になるほどまでになります。
小学生から思春期にかけての発症率が高く、
大人になってもやめられないことの多い、
深刻な精神障害のひとつです。

わたしは小学生の頃から
自分の髪の毛を抜いていました。
授業中に抜いた髪の毛を教科書に並べ、
担任の先生に
「次やったらただじゃおかないぞ。覚えとけ。」
そう耳打ちさたのをはっきり覚えています。

おそらくわたしは
自分の髪の毛を半ば無意識に抜いてを繰り返していて、
本当は誰かに気付かれるのが怖かった。

いつの間にか円形の抜毛班を作り、
それが頭頂部だったので
席に座っている時は
立っている先生に気付かれないように緊張していました。

一度注意され恥ずかしいと思いながらも、
やめられないのです。
当時の記憶では、
姉も髪の毛を抜いていて、
姉妹でお互いのできたハゲを罵りあっていました。

お互い強く言い合うのですが、その内容が
抜毛症、、、
大人になった今考えると、
まとめてふたり抱きしめてあげたいです。

それともうひとつ記憶にあるのは、
同級生の友達にも円形の抜毛班があったこと。
お互いそのことを話すことは無かったけれど、
(同志の)わたしは気付いていて、
その子がそれを隠したいのも知っていました。
そしてその子の両親もうちと同じ教師でした。

子供の抜毛班 それはSOSの表れだったんです

当時、自分が髪の毛を抜いてしまう癖を恥ずかしいと思い、
そのことに何か原因があるなんて
自分で考えることも
教えてくれる大人もいなかったです。

どうして、親は、気に止めてくれなかったのだろう。
自分の子供が髪の毛を抜いて、
円形の抜毛班まで作っているのに。

今は抜毛班ができるほどまで抜き続けることはなくなったけれど、
気が付いたら何がをしながら
髪の毛を触って抜いている自分がいます。

小学生の頃からずっととまることのない
抜毛癖。
友達に気付かれたこともあります。
抜く原因を知らない友達は、
おもしろいねって笑い話にしてくれたので
その場をやり過ごすことができました。

大人になってもやめられない

 

大人になっても、
子供や夫に隠れて
洗面台で髪の毛を抜いてしまうこと。
子供の頃からの癖だし、と
見て見ぬふりをして。

夫はわたしの髪の毛を抜く行為のことは知っているけれど、
精神障害と認識しているのかは分からないです。
やめたら?と言われるけれど、
それでやめられたら
この無意識の病で苦しむ人なんていないだろうと思う。

ただひとつ、
わたしの生きづらさが無くなれば、
比例してこの抜毛症も無くなるのだろうな。
それだけは感じています。

エスカレートして抜毛が止まらない場合や
ウィッグが必要なほどになってしまった場合、
心療内科や
精神科にかかるのがいいそうです。

抜毛症はやめようと思ってやめられるものではありません 深い心との関わり

そのストレスを生み出している
根本的な原因を取り除くことが大切です。
新型コロナによるストレスで
子供の抜毛症が増加しているようです。

原因は何であれ、
子供は不安な気持ちを
上手に処理することができません。

せめて子供の変化、
抜毛癖には
早く気付いてあげられる環境があってほしい。
そう願わずにはいられません。
それらはか弱い子供が見せることのできる
SOSなのです。

毛を抜いてしまうことを叱るのではなく、
コミュニケーションをとり、
子供の気持ちになって見守る、
また親がプレッシャーを与えていないか、
改めて省みることも大切だと思います。

同じ悩みを持っている人だけが共感できる、
抜毛症。
髪の毛を抜いてしまうという行為が
心に深い関わりがあるということを知る。

見た目だけの問題ではない、
抱えている心の問題に
少しでも早く
自分や身近な人が
気付いてあげられたら。。
当事者でもあるわたしの思いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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